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福島町の「富士パチンコ」が休業

富士パチンコ

福島町のパチンコ店「富士パチンコ」が12月末で休業していました。

かつて青函トンネルの工事でにぎわい、横綱・千代の富士のふるさとでもあることで知られる松前郡福島町の商店街に位置する昔ながらのパチンコ店が2019年12月末にて休業していることを知りました。

2015年10月に訪れた時に撮影した写真。スロットはジャグラーの島とバラエティーでヒト島、パチンコは海などを中心に2島かな?という構成で、地元で古くから営業している店舗というのがありありとわかるようなお店で、木目調の床や、この入口の「パチンコ店らしいデザイン」のフォルムと色使いは、はっきりいってたまらない。ある意味では昭和の文化財的な歴史を語れる場所だったように思います。

パチンコライターの栄華さんが執筆・監修・撮影した八画文化会館vol.7

福島町といえば、青函トンネルの出入り口であり、かつては工事の労働者で町は大変にぎわい潤っていたそうです。きっと、娯楽が少ない土地柄ゆえ、このパチンコ店も例外なくにぎわっていた時期もあったのでしょう。そして、天候に左右されがちな一次産業が主産業の1つでもある地域ですから、「やんや、今日は雨だでや。せば、ちょっと一勝負すっかね。」なんて会話も聞こえてきたかもしれません。

昨年の消費増税に加え、新台入れ替え、撤去の費用が重くのしかかっていたのかもしれませんね。例に漏れず、高齢化が進んでいる場所でもあるので、この先大きくはじけるには難しい産業ですし……。やむを無い部分が多いですが、昭和の薫りがまた一つ減っていくようで少し落ち込みます。

※なお、近隣は住宅街で、かつ2階は住居になっているようなので見学や回顧などは周辺への配慮の元お願いします。

こうなってくると、松前にいくつかある小さなパチンコ店や、木古内のセブン、厚沢部のアークシティなども、この先厳しくなっていくのかなあ。。。なんて思いつつ、遠慮なく一人になれる孤独な大衆娯楽((c)テンゴ)の場が、大事にされていけばいいなあ…なんて。

 

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